国籍確認訴訟1審判決が下されました

本日、午後1時20分から東京地方裁判所705号法廷において、国籍確認訴訟の第一審判決がありました。
日本に在住する原告1名について国籍が認められたものの、残る26名(フィリピン在住)については日本国籍が認められませんでした。国籍法12条の違憲無効の主張は排斥され、実質的な敗訴判決でした。マリガヤハウスの原告達もみな国籍が認められませんでした。

日本に在住する1名というのは、短期滞在の在留資格で日本に来て、その後、在留資格の変更手続きをしたが、却下され特定活動(出国準備)に変更され、その間に法務局へ国籍再取得手続きに行ったところ、「長期の在留資格がないので受理できない」と言われた者です。20才前ギリギリの申請でしたので、その後、20才となり、国籍再取得が不可となっていたのでした。しかし、国は、この者については、申請があったということで国籍を認めました。

認められなかった原告26名は今後、控訴審で再度追及することになる予定です。

はあ、それにしても・・・私たちは(少なくとも私は)、ほぼ間違いなく勝訴できると信じ切ってワクワクしながら、法廷に向かったので、裁判官がたった一言「原告の主張を棄却する」と言った時には、耳を疑いました。

「はあっ?!」って感じです。

そのあとは、もう残念で悔しくて悲しくて腹が立って、ドッと虚脱感に見舞われました。 わざわざ、遠方から傍聴に来て下さった会員やボランティアの皆様、本当にありがとうございます。

マリガヤハウスでも尚子さんから原告の子どもたちに敗訴報告がされますが、ホント、みんな悲しむだろうなあ〜、と考えただけで、心底残念です。

ああだけど、これにめげず、今後とも、みなさん、応援よろしくお願いします!!

判決文は個人名をマスキングしてJFCネットワークのHPにアップする予定ですので、暫くお待ち下さい。

4月28日(土)午後1時からJICA地球の広場セミナールームにて国籍確認訴訟報告会を予定しています。
今回の判決についての検証、今後の対策なども議題にあげる予定です。(伊藤里枝子)