アキオくん在留資格変更できました!

JFCのアキオくんが事務所に来ました。アキオくんのことはブログでも以前にご紹介していますね(http://d.hatena.ne.jp/jfcnet/)。

アキオくん、お父さんにはまだ会ったことがありません。
お父さんに会いたい…。強くそう希望しています。
アキオくんのお父さんとお母さんはフィリピンで結婚していましたが、結婚当時、実はお父さんは別の人と結婚していたことが分かり、お母さんとの結婚は後婚となっていたため無効になってしまいました。そのため、アキオくんはお父さんに対して認知を求める調停を起こしました。しかし、お父さんは裁判所に出頭しなかったため調停は取り下げ、訴訟を起こしました。そして、アキオくんはお父さんの子として認知の判決をもらったのです。

しかし、残念なことに20歳までに認知の判決がでなかったため、アキオくんは日本国籍を取得する、という夢はかないませんでした。それでも、アキオくんは日本人のお父さんの子、として認められたことをうれしく思っています。

初めて日本の地を踏んだとき、「ここがお父さんの国、日本なんだ」と身震いがしたそうです。

なぜか15日の短期滞在の在留資格しか許可されなかったアキオくん。とても落胆していました。

でも、在留資格の変更申請(短期15日→日本人の配偶者等)をしたら、な・・・なんと許可されました! 

日本人の配偶者等1年です! 入管からもこんなケースははじめてですって言われたそうです。

短期滞在15日からだって変更できるんだ! って嬉しくなりました。

お父さんに会いたい・・・という気持ちは日増しに強まるばかりで・・・。

会わせてあげたいけど、実のところ、手紙を出してもまったく返事がないんです・・・。

ここで以前に紹介したケンジくんの例もあるしな〜。うまくいくことだってあり得るんだけど・・・。

裁判にまったく出てこなかったことから考えると、よいことは考えるのはとても難しく・・・。

かといって、アキオくんには何にも罪がないのに、どうしよう。あぅ(ノjДj)ノ

時期をみて、お父さんの家を訪問してみるのもいいのだけど、面と向かって何を言われるのかを考えると怖い・・・ですよね。

でもでも、怒鳴られようが、怒られようが、拒否されようが、父親を知らずに育ったアキオくんが、これから「自分」を生きていくためには、「父を知ること」はとても必要なことなんです。

それを乗り越え自分自身で消化しながら、アキオくんは自分を生きていって欲しい、と願います。